女性における、お酒を飲むにあたって必ず覚えておきたいことがあります。
最近は、女性の中にも男性を上回る酒豪がいるようですが、男性と互角に飲むのは、女性の体を考えた場合、大変危険です。
多量の飲酒は女性ホルモンのバランスを崩して、乳ガンや子宮ガンになりやすいともいわれています。
また、女性の肝臓の大きさは、男性より小さいので、アルコールを分解する能力も低いわけですから、男性並に飲んでいると、女性のほうがアル中になる率は高く、肝障害も早く起こります。
アルコールは肥満の原因にもなるので、生涯美しいプロポーションを保持するためにも、ほどほどを心がけましょう。
ただし、少量のアルコールを上手に飲むことは、女性の美容面、とくに光沢のある美しい肌を保つ効果があります。
アルコール分の作用で血液循環がよくなり、皮膚がつややかになるからです。
また、長寿者の女性の多くは、毎晩おちょこに1~2杯の日本酒や焼酎を飲んでいるそうです。
目次
お酒と上手につきあう6つの原則
酒量には非常に個人差があり、一口で健康を害さない適量を決めることはむずかしいことです。
その人の肝臓、腎膜、胃腸などの内臓の働きの強弱やアルコールを分解する酵素の働きが影響するので、たとえば、Aさんにとって、ある量が適量であっても、Bさんにとっては、その量が肝臓を悪くしたり、あるいは潰場になるというように、健康を害する原因になる場合があるためです。
ただし、健康を害さない飲み方として、それは次の六項目です。
だれにでも守ってほしい原則があります。
① 飲まない日を作り、加齢とともに、その日を増やしていく。まず、せめて週に一回は抜き、年をとるにしたがって二日、三日と飲まない日を多くしていくこと。
② 年をとるにしたがって一回の量を減らしていく。酒量は20代よりも、30代になったら減らし、30代よりも40代になったらさらに減らしていくことが、肝臓を痛めない飲み方の秘訣。
③ 二日酔いになる飲み方をしない。二日酔いをしないことが、自分の現在の健康状態に応じた酒量を知ることでもある。
④ 品質のよいアルコール類を選ぶことが大事。つまり添加物の少ないものを選ぶこと。
⑤ ゆっくりと楽しむ。駆けつけ三杯などという飲み方は、心臓発作や血圧を上げる原因になる。ゆっくりと楽しみながら飲むことが悪酔いしない秘訣。
⑥ 必ずよい肴を食べながら飲むこと。そして日常の食生活が偏食にならないようにすること。
この6項目をよく守って飲んでいれば、酒はまさに百薬の長となり得るわけです。
お酒と一緒にとりたい食べ物・さけたい食べ物
では、お酒の効用を発揮させる 飲む際に添える食品とはどのようなものであるか、もう少し具体的に説明しましょう。
① 鮮度の落ちた油脂類を避ける
たとえば市販のポテトチップス、バターソテーしてあるナッツ類、揚げせんべい、さつまあげ、サラミソーセージ、、ベーコン、脂肪の多い爆製類などを過食しないこと。
② 添加物の入った食品を極力避ける
ハム、ソーセージ、練り物、佃煮、どぎつい色の爆製類、スナック菓子などには食品化学添加物の入ったものが多いので注意してください。
③ 塩辛いものを避ける
佃煮、塩辛、塩辛い味つけの料理など、酒の肴の料理はひと味うすめで、できるだけ自然の材料の持ち味を殺さない味つけにすることです。
④ 動物性脂肪をさける
レーズンバター、サラミソーセージ、ベーコン、ロースハム、まぐろの大とろ、獣鳥肉の脂身。
これらは少量ならょいが、とりすぎると必ず肝硬変や糖尿病、心臓病、脂質異常症、動脈硬化などを招くので注意してください。
⑤ タンパク質食品は動、植物を種類多く組み合わせてバランスよくとる
魚介類、豆類、脂肪の少ない肉類、チーズなど乳製品、ナッツ類など。
⑥ ビタミン、ミネラル豊富な食品をたっぷりとる
小魚、豆類、ナッツ類、野菜類、海藻類、きのこ類など。
⑦ アルカリ性食品をたっぷりとる
梅干し、天然醸造酢、野菜、海藻、きのこ、豆、果物など。
以上のような点に注意してお酒を飲む際に添える食品を選ぶことですが、どの場合もすべて鮮度のよい新鮮なものであることが肝心。
鮮度の落ちた食品は栄養価の低下だけではなく、酸化などによって体にダメージを与えることがあります。
お酒で体を壊したくなかった
さて、以上のような点に注意したうえでお酒を飲んでいれば、体を壊すという心配はまずないでしょう。
厚生労働省が定めたのは、適切なァルコール摂取量は1日20グラムとしています。
ビールなら中ビン一本、日本酒なら一合が目安です。
アルコールにはニのような長所がある
さて、酒の有効作用にはどのような働きがあるかを挙げてみましょう。
① 食前酒の一杯は、 胃粘膜に刺激を与え、 食欲中枢を興奮させるので、食欲を高める作用と消化吸収をよ
くする作用がある。
② 血液循環をよくし、新陳代謝を高めるので、肉体労働による疲労、つまり筋肉のこりを自然にときほぐす。
③ アルコールは神経の緊張をときほぐし、不安や抑圧から解放し、爽快感をもたらすので、 ストレス解消に大いに効果がある。
④ 催眠、入眠に導く作用があるので、安眠した結果、神経や肉体疲労が回復し、明日への英気が養える。