心を瞬時に切り替える「ありがとう」の力
草食系男子という言葉もありますが、本来タフで明るいのは男性より女性のほうなのかもしれません。
だからこそ、男はタフで明るい女性に惹かれるのでしょう。
では、どんなときでも明るく前向きでいられるにはどうすればいいのでしょうか。
僕は、気持ちの切り替えを早くすることだと思います。
人生はいいことと、いやなことが半分半分だと思ってください。
そして、いいことを増やすには、いやなことと出会って、それを解決して前進する以外に方法はないと思ってください。
実際、いやなことから学ぶことも多いのです。
残念ながら、いつもいいことばかりなんて、人生はそんなに都合よくできていません。
山あり谷あり、波があるのが人生なのです。
でも、そこで少しでも早く心を切り替えられれば、その分だけいいことが増えるのです。
あなたも笑顔でいられます。
いい方法があります。
簡単なことです。
それには、「ありがとう」と心の中で感謝するのです。
「ありがとう」と、あえていやなことを前向きにとらえるのです。
普通は、誰だっていやなことがあれば、「どうしてあんなことになたのだろう」とか「誰がいけなかったのか」とか考え込んでしまいます。
それをやめて、いやなことに「ありがとう」と感謝するのです。
人は不思議なもので、前向きに考えることによって、いやなことを引きずらなくなるのです。
くよくよ悩んでいては、いつまでたっても立ち上がることができません。
そんなときに、心をすぐ入れ替えようとしてもなかなかうまくいかないでしょう。
だから、ただ感謝するのです。「ありがとう」と。
この「ありがとう」はいったい、どういう意味の「ありがとう」なのでしょうか。
それは「このことが、わたしに成長するきっかけを与えてくれた」ということに対しての「ありがとう」です。
いやなことは、あなたの先生なのです。
今まで気づかなかったことに、気づかせてくれたのです。
そのいやなことは、あなたのちょっとした不注意や、気のゆるみから起きたことかもしれません。
あるいは、彼に対するほんの少しのわがままからそうなったのかもしれません。
その多くは、些細なことだと思います。
それは当事者のあなたが一番知っていることでしょう。
それが、歯車をかみ合わなくさせたのです。
誤解も生まれたかもしれません。
でも、そのことをあまり深く追及しても、ただ悩みを大きくするだけだと思うのです。
いやなことをいつまでも引きずっていくことにもなりかねません。
そこで、「ありがとう」と心の中で言うのです。
ほかのことは何も考えてはいけません。
ただ「ありがとう」という一言だけで充分なのです。
心に強くしなやかな「ばね」を持つ
感謝して、前向きにとらえることによって、いやなことがあっても暗く落ち込むことがなくなります。
今までのようにそれを引きずることもないでしょう。
最初は多少時間がかかったとしても、確実に気持ちを切り替えるためにかかる時間が短くなっていきます。
前向きな言葉で自分を一歩踏み出させることによって、今までになかった強い反発力のようなものを得ることができるのです。
言うなれば、いやなことを跳ね返す「ばね」を持ったことになるのです。
強くてしなやかな「ばね」は、あなたのこれからの歩みを強くたくましいものにしてくれるはずです。
それは長い人生の中から、くよくよする時間を減らしてくれるのです。
その分、心に何か別のものを取り入れることもできるでしょう。
いやなことにとらわれすぎると、あなたの「心」という部屋にカギをかけてしまうことになります。
それは、あなたの人生さえ変えてしまいかねません。
「ありがとう」とつぶやいて、その出来事が自分に何かを教えてくれたのだと感謝して、あとは前進するのみです。
タフで明るい女性になってください。
女性がタフでなければ、この世の中も明るくなりません。
あなたのいつもの笑顔を待っている人を、心配させないようにしてください。