女性にはとても大切な鉄分。
鉄分と聞くと、特にほうれん草が浮かびます。
しかし、野菜におけるほうれん草は栄養価が高いのですが肝心な鉄分は吸収率がよくないのです。
実は、牛肉に吸収率のある鉄分が含まれているのです。
牛肉はコレステロールが多いし、また、アレルギーを起こしたり心筋梗塞をひき起こしたりするアラキドン酸という脂肪酸が多いからと敬遠する人がいます。
しかし、これは過剰な心配であり、牛肉のような肉類は適度に食べる必要があるのです。
それは貧血を防止するのに意味があるからなのです。
血液はへモグロビンという赤い血色素を含んでいます。
この中には、ヘム鉄とよばれる特有の形をした鉄の化合物が含まれています。
このへム鉄は、食品の中に含まれている、同類のへム鉄を摂取することで補給することができます。
鉄分にはヘム鉄と非へム鉄があり、その区別が最近はっきりしてきました。
ヘム鉄は動物性の食品に多く含まれています。
たとえば、牛肉やレバーのようなものにはへム鉄が非常に多いです。
また、魚では血合いの部分に多ということです。
こういった例から分かるように、赤い部分にへム鉄が多いということになります。
へム鉄は非常によく吸収され、血色素の材料として体内で役に立ちます。
これに対して非へム鉄は、ホウレンソウとか青海苔など、植物性の食品に多く含まれています。
この非へム鉄は吸収があまりよくないだけでなく、吸収されてもそのままではへモグロビンの材料としては役立たちません。
そこでこれをへム鉄として吸収させるためには動物性の食品を一緒にとることが必要になります。
それには卵などが手軽なのですが、しかし、貧血防止にもっとも有効なのは、牛肉のような赤い色をした肉をときどき食べることがおすすめです。
肉類の中では牛肉がもっともへム鉄が多いのです。
牛肉のコレステロールや飽和脂肪の多さが気になる人は、食べる部分を選べばよいのです。
へム鉄は赤い筋肉の部分に多く含まれており、脂肪の部分には少ない。
そこで、赤身の脂肪分の少ないところを食べればよいということです。
脂肪が少ないのは、もも、ヒレなどで、反対に脂肪が多く筋肉が少ないのはバラ、ロースなどになります。
とくに、高級な霜降り肉は、脂肪分が筋肉を上回っているので要注意になります。（美味しい場所ですが・・・）
貧血は健康にとって大きなマイナス。というのは、へモグロビンは、体のすみずみまで酸素を運搬する大きな役割をもっているので、体のすみずみまで十分に酸素が運ばれない貧血の状態では、あちこちに故障が生じてしまうのです。
貧血気味の人は肉類をかしこくとるようにしましょう。
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