彼の心に「あなたの魅力」を植えつける法

なんとも思わない人には平気で挨拶できたり、冗談も言えるのですが、少しでも気になっていたり、おつきあいしたいと思っている人に対しては、構えてしまってなかなか言葉をかけられない。

そういう経験はありませんか

「相手はこちらに気づいているかしら?」「それ以前に、自分のことを覚えているかしら?」そんなことを考えてしまうのでしょう。

 

そんな相手には、声をかけようかどうしようかと迷いに迷ってやっとの思いで声をかける。

そこからちゃんと会話ができればいいのですが、緊張のあまり挨拶をかわしてすぐ顔をそむけるようにしてその場を立ち去ってしまう場合も少なくないでしょう。

声をかけなかった場合は「やっぱりこちらから挨拶するのも変に思われるかもしれないし」と、声をかけなかったことに自分一人で納得しますが、その一方で、心残りもあるはずです。

 

でも、構えてしまってなかなか声をかけられなかった人が、たった一回の挨拶から永遠の友情や愛情を交わす相手になったということはよくあります。

それどころか、後者のように「挨拶をためらってしまう相手」のほうが、僕は将来長くおつきあいできるような気がします。

一度でいいですから、思いきって自分の枠を超えてみましょう。

気になってしかたがない人に、好きだと思っている人に、おつきあいを始めたいと願っている人に、声をかけてみるのです。

 

そんなの無理と決めつけないでください。

縁というものは、本当に不思議で皮肉なものかもしれません。

先に書いたように、ためらってばかりで、なかなか挨拶できなかった相手が、将来大きな影響を与えてくれる人になることもあるのです。

最初は、あなた以外の誰かになりきって声をかけてもいいでしょう。

テレビや映画に出てくるタレントでもいいし、友だちでも、会社の誰かでもいいでしょう。

ほんの一瞬でかまわないので、その人が人と接するときの調子をそっくり真似してみるのです。

 

やってみると案外簡単です。

自分を見せなければいけないと思うから縮こまってしまうのです。

別人になってしまえば、挨拶できなかった人に声をかけるのも、そんなに難しくはありません。

一回できれば、次も、そのまた次もできるでしょう。

そうすれば、相手からもちゃんと挨拶が返ってくるはずです。

あとは徐々に自分らしさを出していけばいいのです。

 

挨拶ひとつで相手の心はわかるもの

「おはよう」や「こんにちは」の挨拶は言葉のノックです。

部屋に入るとき、トントンと扉を叩くのと同じです。

もしあなたがある人に好意を持っていて、その人の気持ちを知りたいと思うときには、挨拶を上手に利用してみてください。

相手が自分のことをどう思っているのか、好かれているのかそれとも逆なのかわからない。

あるいは、自分がその人を好きだということは伝わっているはずだけれど、まだ何も反応がない。

 

そんなとき、挨拶は相手の気持ちを調べるリトマス試験紙になります。

挨拶したら、そのときの相手の反応をしっかり見ましょう。

恥ずかしいとか怖いとか思うかもしれませんが目を伏せてはいけません。

相手の反応をしっかり見つめるのです。

その反応から自分のことをどう思っているのかを分析すれば、答えが出るでしょう。

 

もしあなたに興味があるなら、それなりのとまどいやうれしさが伝わってくるはずです。

ほんの一瞬かもしれませんが、冷静に見つめていれば、きっとわかります。

さらに、ここでもっと大事なのは、その一回の挨拶で、相手が「あなた」という女性を意識しはじめるということです。

今度は相手のほうから好意を込めた言葉でノックしてくるかもしれません。

挨拶は、あなたの魅力を相手に知らせる「きっかけ」だと思ってください。

自分なりの自己表現の手段として使うと、楽しいと思います。

 

もし、まったく一方通行の片思いであっても、たとえ相手があなたのことをまったく知らなかったとしても、たった一度の挨拶で、相手の中に自分の印象を刻むこともできるのです。