女性は年をとると髪が薄くなっていきます。
よくみかけるのが、特に頭の分け目の密度が減っている女性が多くみられます。
男性は髪が細くなりおでこからどんどん後退していきます。
巷でよく聞く髪の改善方法って本当に効果がみられるのでしょうか?
また、やってはいけないことなど、ちょっとその方法の根拠を確認してみましょう。
目次
歳をとると髪が薄くなっていくのはなぜ?
髪の毛は死んでいる。
それは確かにそう。なのになぜ時間が経つと伸びるの?
それは毛穴の一番奥にある毛母細胞が分裂して増殖、角化して伸びていくから。
一本の髪の毛は4~7年の間、そのまま伸び続け、次に成長を止め、最終的には抜けてしまいます。
1日に抜ける髪の毛の本数は50~100本ほど。
この髪の毛の成長過程をヘアサイクルと呼びます。
ですが、哀しく年齢とともにこのヘアサイクルに変化が生じ、髪の毛は薄くなっていきます。
男性の場合、髪の密度は変わらないが40代くらいから急激に髪の毛が細くなります。
ヘアサイクルの成長期が短くなり、細いまま成長してしまうのです。
女性の場合は、髪の毛はあまり細くならないけど密度が減っていきます。
こちらはヘアサイクルの成長期の割合が減って、髪の毛がどんどん抜けてしまうのです。
いずれにしても、若い頃に比べて成長著しくなくなるってなのです。
育毛剤の原理ってどうなってるの?
髪の毛は毛母細胞の指令によって成長します。
より詳しく言うと、毛母細胞の中央には毛乳頭があり、毛母細胞に「分裂せよ」と指令を出します。
毛母細胞は指令に従って分裂し、タンパク質に分化します。
ところが、何らかの原因で毛乳頭の力が衰えてくると、毛母細胞に「もう成長しなくていいよ」という指令を盛んに出すようになってしまいます。
そして髪の毛は成長を止めて抜けていきます。
加齢であれば仕方がないのですが、まだ若くしてこの状態に陥るとちょっと哀しいものです。
そこで、育毛剤の力を借りることとなります。
育毛剤の主な目的は、毛乳頭が毛母細胞に出す「もう成長しなくていいよ」指令をストップさせるか、「もっと成長して」という指令を出す効果を狙ったものがほとんどなのです。
重要なのは継続して使用すること。
うまくすれば、半年程度で太さ、本数、張りやコシが改善することもあります(商品の質や個人差によりますが)。
頭皮をマッサージすると毛が生えてくるって本当?
男性がよく豚毛のブラシで毎晩トントンと頭皮をマッサージしているのはよく聞きます。
涙ぐましい努力ですが、これ、まんざら気休めではないのです。
実際、1日3回、6か月間頭皮マッサージを続けた結果、髪の張りやコシが出て、本数が増加したという根拠もあるのです。
さらに、注目すべきことはマッサージをすることで頭皮の血流量が増すということなのです。
髪の毛の根っこにある毛母細胞には、血液を介して酸素や栄養素が供給されています。
デリバリー役の血液がスムーズに巡れば、毛母細胞の活性化が望めます。
毎日、地道にマッサージをすることで頭皮への影響がではじめるのではないでしょうか。
シャンプーやリンスで髪のタンパク質は再生できる?
基本的にシャンプーやリンス、コンディショナーで髪とまったく同じタンパク質を再生することはできません。
髪は爪と同じでもともと死んでいる細胞なのです。
ですので自己再生はできないのです。
そこで、できるだけ傷まない状態をキープすることがとても重要なのです。
ただし、コルテックス(皮質。髪のしなやかさや強さを生み出すもと)内の脂質であるセラミド(潤いをキープし水分が蒸発し乾燥してしまうのを防いでいる成分)を中に戻したり、細い髪同士のタンパク質の結合を強化して張りを出すなどの効果は期待できます。
「ハリ」「コシ」などの商品コピーを改めて参照して購入しましょう。
髪を洗った後、濡れたまま寝ちゃダメ?
髪を洗った後、ろくに乾かさずにベッドに直行し一番やってはいけないことです。
髪は濡れた状態のときに最も摩擦速刺激に弱くなります。
タオルで髪を拭いているときより、シャンプー中やすすいでいる間の方が、髪にかかるカが強い。
キューティクルが水を含んで脆くなり、摩擦刺激を凄く受けてしまうのです。
これに対して乾燥後は、髪にかかる力はぐっと減ります。
もし、髪が濡れたまま寝てしまったとき何が起こるかはもうご想像の通り。
人は4~5kgある頭をベッドの上に乗せ、ひと晩でおよそ20回寝返りを打ちます。
そのたびに摩擦の刺激が髪に伝わり、髪のタンパク質がダメージを受けてしまうのです。
とくにダメージを受けやすいのは襟足(えりあし:首筋の髪の生え際。 うなじもみあげ後れ毛など)部分。
枕の摩擦で負荷がかかり、目覚めたときは団子状態になっているなんてこともあります。
パーマやカラーは髪にダメージを与える?
髪のタンパク質のひとつ、コルテックスの中には脂質が含まれていますが、髪にはもうひとつガード役の脂質が存在します。
瓦状の構造のキューティクルの上にあるMEA(メチルエイコサン酸) 。
MEAは毛母細胞から髪の毛と一緒に作られていて、その役割は髪の表面の摩擦刺激を軽減します。
髪のきしみや絡まりを防いで髪同士の滑りをよくするものです。
ただ、残念ながらこの脂質、非常に脆く、ちょっとしたことですぐに取れてしまいます。
その最大の原因となるのは、パーマやカラーなどの化学処理成分なのです。
パーマをかけるとMEAは通常の半分近くまで減ってしまいます。
カラーに至っては、すべてなくなってしまうというデータもあるくらいなのです。
髪がきしむ、もつれるという場合、パーマは必要最小限、カラーは部分染めを利用するなど、化学処理の頻度や範囲をできるだけ少なくすることです。
パーマやカラーを使用した後は、MEA配合のコンディショナーを使ってケアすることです。
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