40代あたりから、女性は、エストロゲン欠乏によって心身の不調(ほてり・のぼせなどの血管運動神経症状)の現れが出やすくなります。
『ホットフラッシュ』はそういった症状で、自律神経のバランスの崩れが原因です。
女性の生涯のうち、成熟期から老年期に移る一時期を更年期といいます。
卵巣機能が低下しはじめ、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減ってきます。
更年期の症状は個人差が大きく、症状が強く出る人もあれば、ほとんど出ない人もいるようです。
そして、日常生活に支障をきたすほど強い症状が出る場合を「更年期障害」と言われています。
のぼせやほてりなどの『ホットフラッシュ』は、更年期障害の代表的な症状のひとつです。
急に顔が熱くなったり、汗が止まらなかったりします。
ホットフラッシュの原因は、血管の収縮や拡張をコントロールしている自律神経が乱れることにあります。
自律神経が乱れる原因は卵巣の機能が低下して、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減少しているからです。
つまり、自律神経の働きを整えるか、女性ホルモンを補充することでホットフラッシュは治ります。
その直接の原因が血行不良。
血液の流れが滞ってしまうと、それに対する体の反応として血液の量を増やそうとなるため、大量の血液が流れ込むようになるのです。
その結果のぼせやほてりといった症状があらわれます。
慢性的な血行不良などの場合はこうした状態には陥らないのですが、更年期障害のように急に血行が悪化した場合に見られます。
その原因となるのが、女性ホルモンの分泌量の減少がおもになりやすいのです。
閉経期が近づく更年期に入ると女性ホルモンのうちエストロゲンの分泌量が減少していきます。
このエストロゲンには血液の流れをスムーズにする作用もあるのです。
このホルモンが急激に減少することで血管が開きにくくなり、結果的に血液が流れにくい状態となってしまうわけです。
目次
更年期障害の症状にあたる『ホットフラッシュ』の原因はストレス!
ホットフラッシュの原因は他にもあります。
たとえばストレス。
頭痛や肩こり、あるいは感情面のコントロールがうまくできなくなってしまうなど更年期になるとストレスを感じやすくなってしまいます。
ホットフラッシュの症状そのものもストレスの原因となるでしょう。
ストレスが蓄積すると自律神経のバランスが崩れ、血管を収縮させる交感神経が優位な状況になってしまいます。
その結果ますます症状が現れやすくなってしまう恐れがあるのです。
気にすれば気にする程、ほてりやのぼせ、発汗は止まらなくなってしまいます。
自律神経の乱れが原因なので、リラックスできる方法を見つけられると、症状は少し緩和されます。
とにかく無理に止めようとするとむしろ止まらなくなるので、出来る範囲でいいので気にし過ぎない事です。
更年期障害の症状にあたる『ホットフラッシュ』の原因は肥満体質
更年期障害によるホットフラッシュに関してのみを言うならば、BMI値が高い女性は低い女性よりホットフラッシュを起こしやすい報告があります。
BMI値とは?
体格を表す指数です。
女性にも男性にもBMI標準値と基準値があります。
このBMI値を超える高い数値になると肥満体質ということになります。
計算式 体重(kg)÷身長(m)÷身長
30~39歳 BMI値標準値 21.8
40~49歳 BMI値標準値 22.2
50~59歳 BMI値標準値 22.7
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さらに高い数値のBMI値でもある、女性の方はホットフラッシュの症状がより重くなりやすいという事です。
BMIが基準値を回っているホットフラッシュに悩む女性を対象に、BMI値の減らす為に、ダイエットにおける指導を行ったところ、体重減少につれてホットフラッシュも軽減したとの研究報告があります。
ほてりやのぼせに悩む人で肥満気味の人の場合、BMI値の基準値の体重に戻す事で症状の改善がはかられる事が分かりました。