パートナーとの性感染症の予防意識をしていますか?

コンドームの役割は避妊だけにあらず。性感染症予防にも重要なもの。

コンドーム=避妊具という認識は半分正解で半分間違い。

コンドームは避妊だけでなく、性感染症予防にも効果があり、薬機法上で管理医療機器に分類される医療機器。

コンドームは、粘膜に精液や腔分泌液が接触することと、セックスの際に性器の粘膜に小さな傷ができることを防ぐことで性感染症を予防します。

もちろんコンドームをつければ性感染症を100%防げるわけではありません。

コンドームで覆う前や覆いきれない部分から感染することもあるし、キスで感染するものもあります。

コンドームが破れたり、外れることもあるでしょう。

しかし、正しい用法でセックス、オーラルセックス時にコンドームを使えば、高確率で性感染症を防げるのです。

パートナーである彼にはつけてもらいたいものです。

 

症状がなくても、かかっているかもしれないという認識が必要。

わたしは大丈夫だという思い込みが、性感染症を広める大きな原因。

しかもそう思っている人が多いのが世の中の若者たちでもあります。

当たり前ですが、性感染症の症状には男女差、個人差があります。

たとえば性器クラミジアの場合、男性で症状が出るのは半数程度、女性は症状がほとんどありません。

自覚症状がなくても性感染症である場合があり、知らず知らずのうちにパートナーにうつして、しまうかもしれないということなのです。

また性感染症には潜伏期間があります。

梅毒は約3週間、淋菌感染症は2~7日、クラミジア感染症は1~3週間、ヘルペス感染症は2~5日といわれています。

3週間ともなると、潜伏期間中に性行為をする可能性は高いはずです。

パートナーお互いにリスクがあることを覚えておきましょう。

 

【性器クラミジア感染症】

男性

小便をしたときに軽い痛み。

尿道から膿が出たり、輝くなる。

症状のある人は半分程度。

女性

症状はほとんどない

(初期のおりものや軽い下腹部の痛み)。

進行すると不正出血や性交時に痛み。

【淋菌感染症】

男性

小便をしたときの痛み。

尿道からやや白みがかった黄色い膿が出る。

精巣のあたりが腫れて熱が出る。

女性

症状はほとんどない

(初期のおりものや軽い下腹部の痛み)。

【尖圭コンジローマ】

男性

亀頭や陰嚢、肛門の周りに薄ピンク色のイボができる。

女性

外陰部、 膣、 江門の周りに薄ピンク色のイボができる。

※男性女性ともに、イボの数が増えて鶏のトサカのようになる。 自覚症状はほとんどない。

(痒みや軽い痛みを感じる程度)。

【性器ヘルペス】

男性

性器に痒みのある1mmから 2mmほどの水疱ができる。

鼠径部のリンパ節に腫れや痛みがあり、尿道分泌物が出る。

女性

大陰唇や小陰唇から、膣前庭部、会陰部にかけて水泡や腫瘍ができる。

鼠径部のリンパ節に腫れや痛みがあり、

子宮顕管や膀胱まで感染が広がることも。