最近の女性の肌悩みのトップといえば、毛穴でしょう。

実に幅広い年齢の女性が、毛穴が目立つことを気にしています。

それなのに、毛穴を目立たなくするために、間違ったケアをしている人が非常に多いことに、いつも驚きます。

鏡に近づいてみると、黒々とした穴の中に、脂のようなものが詰まっていて、なんとも汚らしく見えます。

それをなんとか掃除してきれいにしたいと思うのが女心。

でも、毛穴を掃除することと毛穴を目立たなくすることは違います。

毛穴の掃除をしても、毛穴は小さくなりません。

耳の穴を掃除しても、穴が小さくならないのと同じことです。

 

目次

毛穴の掃除をすることは本当は難しい

「毛穴の掃除をする」という発想自体、かなり無理があります。

毛穴の中に詰まっているのは皮脂と角質がまざりあった角栓ですが、これらは常に毛穴の中から湧き上がってくるものなので、掃除をしてもなくなることはありません。

雨に打たれている車を、いつまで磨き続けてもピカピカにならないのと同じです。

常に湧き上がってくるものを、なくすことはできません。

毛穴は穴なので、ケアすること自体に無理があります。

毛穴のケアをしたいのなら、毛穴の中でなくまわりの皮膚に目を向けること。

まずは、まわりの皮膚の弾力をとり戻すことを考えて。

乾いた食パンにつまようじで穴をあけると目立ちますが、ふっくらしたパンだと、穴は目立ちません。

 

自宅でできる有効なケアとして、ピーリングがあります

角質をとる化粧品を使ってピーリングをしてみましょう。

定期的にピーリングを繰り返せば、角栓を完全にとることはできなくても、ある程度小さくすることは望めます。

また、ピーリングは皮膚のコラーゲンを増やす作用があるので、皮膚の弾力の回復や、毛穴の引き締め効果が期待できます。

ただし、自分でするケアで毛穴を劇的に小さくすることまでは望めません

セルフケアは基本的に、「今より悪化させない」ための予防的なものと考えましょう。

 

美容医療でないと改善できない

どうしても毛穴を今より小さくしたいなら、美容医療の力を借りる必要があります。

医療ピーリング、フラクショナルレーザー、自己血小板注入療法、高周波などさまざまな方法が行われています。医師に相談してみましょう。

毛穴の悩み相談は美容皮膚科でも非常に多いですが、治療はたやすくありません。

シミやシワをとることよりも、毛穴を目立たなくすることは難しいのです。

毛穴は、皮膚に深くあいた穴。

ある意味で、シミやシワより深いところにまであるもので、それを縮めるということは容易ではありません。

シミのように、肌にくっついているものをとり除くのとは違うのです。