第一印象は重要だと、よくいわれます。
確かにそうだと思います。だから、出会いの場面ではいかにいい印象を与え、しっかり記憶してもらうかが勝負だと思っている人は、少なくないでしょう。
しかし、それとは少し違います。
「相手に強いインパクトを与えてはいけない」という意味で、第一印象は大事だと考えているのです。
出会いの場面では、むしろ目立たず、出しゃばらず、ほのかな印象を残す人のほうが、男性の興味をそそるものなのです。
そのとき、最大のポイントになるのが清潔感です。
清潔感というと一般的には、髪がさらさらで薄化粧で、きれいに洗濯された服を着ている、というぐらいの感覚でしかとらえられていないようですが、実は、清潔感というのはその女性のすべてを表わしています。
その女性の生活環境や、育ってきた背景など、すべてを含んでいるのです。
そして、その清潔感とは、相手にしつこく印象を残すようなものでもなければ、鮮烈な残像を残すようなものでもありません。
たとえば、シャボン玉は、パチンとはじけた瞬間に、跡形もなく消えてしまい追いかけられません。それと同じです。
あなたと彼は、初めて出会った者同士、楽しい時間を過ごします。
やがてお別れする時間がやってきたら「さょうなら、また今度機会があったら会いたいですね」と言い残して、シャボン玉がパチンとはじけるように消えてしまいましょう。
すると相手の男性は不思議な思いにとらわれます。
あなたのことを思い出そうとしても思い出せないのです。
さて、彼女はどんな表情をしていただろうか?どんな服を着ていたのか?何を話したのか?
人は思い出そうとしても思い出せないものがあると、いら立ちさえ感じ、追いかけていきたくなるものです。
そうなった段階で、その男性はもうあなたに対して並々ならぬ興味を抱いているのです。
会った人に、あなたの印象を決して強く残さないことで、かえって「あの人が気になってしかたがない」と感じさせることができるのです。
男心をつかむ清潔感はこうしてつくる
さあ、では、そうさせるためにはどうしたらいいでしょうか。
こんな実験をしてみてください。
まずマスクを一枚用意します。
そのマスクをして、鏡に向かってください。
鏡に映っているのは前髪と額と眉と目、それだけです。
そのわずかな面積が、実はその人の印象に強く影響するのです。
ちょうど葉書(はがき)一枚分くらいのこの部分を、いかにナチュラルに演出するかが大切です。
とくに、初めて会った人の目に映るのが、前髪と額と眉と目です。
この部分に視線が集中するのです。
ですから、そこを印象的でありながら目立たないようにおさえてほしいのです。
文章で説明するのはなかなか難しいのですが、どうするとどう見えるか、研究してください。
そのときのあなたの感情によっても印象は変わってきます。
優しい気持ち、温かい気持ちでいることを心がけましょう。
すると、ナチュラルで柔らかい雰囲気が生まれます。
そのうえで、メイクもそれなりに淡くしなければならないでしょう。
流行のメイクアップとは違うかもしれません。
目元、眉などは、あまりくっきりと輪郭線を描かずに、淡く薄く目立たないようにしてください。
そして、そのトーンに合わせて、全体を仕上げていくのです。
シャボン玉を例に出したのも、実はそのことと深い関係があるのです。
シャボン玉は輪郭線があるようで、ないようで、 空気の一部であるようにも思えます。
そしてあっけなく、 パチンと割れてしまいます。
どんな形だったのか、どんな大きさだったのか、誰も覚えていません。
そんなシャボン玉のような女性になってください。
清潔感は自分の生活、感情なども含め、意識して初めて表われるものです。
女性の清潔感をかもし出すには、自分のすみずみにまで細心の注意を払わなくてはいけない、と思っているのです。
シャボン玉のような淡さを持続って男性と向き合ってみてください。
相手に「あなた」を意識させるのに効果抜群です。