自分の体の「老化サイン」を簡単にチェック!
「老ける人」は「太る人」。
基礎代謝力は、もともとダイエットで、肥満の指標として使われてきました。
体は基礎代謝力が高ければ太りにくく、基礎代謝力が低いと太りやすくなります。
基礎代謝は、体脂肪を燃やして減らす「最強の機能」なのです。
太るのは、仕事や運動などで消費するエネルギーより、食事でとるエネルギーが上回るからです。
体は余ったエネルギーをいざというときに使うために、体脂肪に換えて蓄えます。
こうして、体は太りだします。
基礎代謝力は、老化度の指標にもなります。
基礎代謝力が低下すれば、とり込んだエネルギーが十分に消費されずに余ります。
老化による機能低下が、原因になっています。
このように、肥満と老化は背中合わせの関係にあります。
老化は、最強の機能をさびつかせます。
これが「老ける人は、太る人」になる理由です。
逆もまた真実です。
「若い体は、太りにくい体」になる、と言えるのです。
私たちは食べたり飲んだりして、1日の活動に必要なエネルギーを得ます。
体はそれを、「代謝」することで使い切ろうとします。
代謝は、生きているための基本的な体の働きです。
毎日の食事からとるさまざまな栄養素をエネルギーに換えて、消費するシステムです。
基礎代謝、生活活動代謝、食事誘導性体熱産生(DIT)の三つの代謝があり、総称して「エネルギー代謝」と呼びます。
基礎代謝とは、前項でも触れたように、呼吸や体温を調整したり、熱を生み出したり、血液を循環させたり、脳を活動させたりなど、無意識的な体の活動にエネルギーを使う代謝です。
通勤や仕事、家事などの生活のために必要なエネルギーを使うのが、生活活動代謝です。
運動も含まれます。
DITは、食事をしている際に消費されるエネルギー。
食事をすると、体が熱くなったり汗をかいたりします。
それがDITです。
エネルギー代謝のなかで、一番たくさんエネルギーを消費するのが、基礎代謝です
通常、代謝で消費される全エネルギーのじつに約7割が、基礎代謝で使われています。
生活活動代謝で2割、残り1割がDITです。
しかも、基礎代謝は、その日に得たエネルギーを使い切るだけではなく、すでに溜まっている体脂肪の燃焼も促進します。
だから、ハードな運動をしてエネルギーを消費するよりも、基礎代謝力を高めて消費する割合を上げるほうが、太らない体をつくるには効果的なのです。
基礎代謝力を高めておけば、何もしないでボーッとしていても、部屋でゴロゴロしていても、体はせっせと、体脂肪のもとになるエネルギーを消費してくれるのですから少し食べただけで太る、体重がなかなか減らないというのは、基礎代謝がさびつきはじめた確実なサイン。
いずれ老いが押し寄せる兆候です。
肥満は、体の中の「老い」を知らせる警報なのです。
ここで、あなたの体の老化のサインをチェックしてみましょう。
体内の老化現象はなかなか自覚できるものではなく、放っておくと一気に老け込みかねません。
下記のリストで一つでも思いあたれば、基礎代謝力が低くなっている可能性が高いと思ってください。
「体の中の老化」を見抜く!チェックリスト
◎少し食べただけで太る
◎疲れやすく、翌朝まで疲れが残ることが多い
◎あまり汗をかかない
◎通勤、社内移動以外はあまり歩かない
◎肩こり、腰痛がある
◎目の下にクマができる
◎むくみやすい
◎冷え性
◎平熱が35.9度以下
◎月経不順