基礎代謝力を上げて「女の若返りサイクル」をつくる
「基礎代謝力の高い体」は、「ずっと若い体」です。
逆に言えば、「基礎代謝力の低い体」は、「すぐに老け込む体」です。
基礎代謝力を下げる一番の大敵は、筋肉の「量」が落ちること。
もう一つ、「ずっと若い体」づくりの大敵となる現象があります。
それは、心肺機能の低下です。
心肺機能は肺で空気を吸い込んで酸素をとり込み、心臓から新鮮な血液を全身に送って、酸素を体内にめぐらす働きです。
心肺機能が低下していると、駅の階段を上がるだけでハーハーと息切れがしたり少し走るだけで心臓がドキドキしたりします。
スタミナ(持久力)がなくなっているのです。
こうなると、体を動かすのがおっくうになり、慢性的な運動不足になります。
それによって、筋肉が衰えます。
腕の筋肉はあまり減りませんが、もっとも大きい太ももの筋肉は20代に比べて40代で1割、60代で約3割も減少します。
心肺機能が低下した人は、休日は家にこもってダラダラと過ごしてしまいます。
体には、良くも悪くも「適応力」がありますから、 そのダラダラ状態に合わせて、最低限必要な酸素量しかとり込まなくなります。
ますます心肺機能が落ちます。
このように、心肺機能が低下すると、筋肉は一段と衰え、当然、それといっしょに基礎代謝力もどんどん落ちます。
こうなると、悪循環にはまります。
「老けるサイクル」にはまってしまうのです。
ダラダラ過ごしているうちにますます心肺機能は弱まり、動くのがおっくうになって、いっそう体を使わなくなる。
体を使わなければ筋肉もさらに衰え、基礎代謝力がもっと落ちていく。
基礎代謝力が落ちるということは、エネルギー消費の能力が落ちるということですから、少し食べただけで太り、しかも体重が戻らなくなってしまいます。
老けるサイクルを断つ。
筋肉をつけ、心肺機能を高める最良の方法は、ウォーキングと筋トレの習慣を持ち、日常生活でも体をこまめに動かすことです。
これによって、基礎代謝力がついてきます。
このように、心肺機能は筋肉とともに「若返る仕組み」に欠かせない働きです。
運動不足が心肺機能を低下させるのですが、もう一つ、タバコも大敵です。
喫煙が心臓の働きを弱め、肺をいためます。
心肺機能が高まると、血液のめぐりや呼吸する力が強くなります。
全身の細胞や器官に酸素や栄養素が行き渡り、細胞や器官が若さをとり戻します。
すると、肌にハリが戻り、髪にツヤが出てきます。
また内臓や器官の働きも良くなって、体脂肪がますます減ったり便秘が解消されたりと、体の中から若返ります。
外見もきれいになります。