糖化を避ければ、老けない体になる。
たしかにそうです。
ただし、脂肪にも役割があるように、糖質にも、体にとって大切な役割があります。
すべての糖質を排除しなければならないというわけではありません。
じつは、糖質は体脂肪を燃やす「火種」のようなものなのです。
ある程度、糖質がないと、体脂肪が燃えない体になります。
体は、糖質の代わりにたんぱく質をエネルギー源にするため、基礎代謝力を高める素になる筋肉を減らしてしまいます。
また、糖質は脳や神経、赤血球のおもなエネルギー源になっています。
体にも頭にも、糖質は、とても必要な栄養素なのです。
糖質をじょうずにとるための、1回の食事の基本的な組み合わせは、次のようになります。
① 野菜はたっぷり
② たんぱく質系食材2種類以上(赤身の肉、魚、納豆、みそ、豆腐、卵、牛乳、チーズなど)
③ ごはん、麺などの炭水化物はひかえめ
ただし、食べ方には注意が必要です。
いきなり白いごはんをかき込めば、血糖値が急上昇してしまいます。
体を糖化させる悪習慣です。
血糖値の上昇をゆるやかにするために、まず野菜から食べましょう。
→ 食事のはじめに野菜(食物繊維・酢の物やおひたしの小鉢であれば、半分ほど食べます)
→ 魚や肉などのおかず(たんぱく質)
→ ごはん(イモ類も含む)
を一巡させたら、あとは好きに食べてかまいません。
はじめに生野菜を食べてもいいのですが、ドレッシングは少なめにして、まず3分の1から半分程度の量を食べます。
可能であれば、酢とオリーブオイルあるいはラー油を使って食べましょう。
また、野菜でも、肉ジャガのように糖質を含む野菜や砂糖を使った料理は、後回しにします。
くり返しになりますが、野菜は、いくら食べても食べすぎということはありません。
1日350グラムといった基準もありますが、とにかくたくさん食べること。
旬を味わいながら、四季折々の野菜を楽しんでいつでもたつぷり食べてましょう。