腰痛にならない生活スタイル
夏が猛暑だった年ほど、秋や冬になって腰痛を起こす人が増えます。
それも50代~60代の人よりも20代の若い女性にも多いのです。
熱帯夜はエアコンをかけっ放しで寝ることが多く、日中は当然のことながらエアコンのきいた室内で仕事をしています。
車の運転中も移動の電車内もエアコンをかけていますから、夏の間中、体を冷やした状態で生活していることになります。
若い女性の腰痛は、なかには肥満が原因の場合もありますが、こうした冷房などによる冷えが原因といえます。
まず腰痛の予防は、体、とくに腰から下を冷やしすぎないようにして、血液循環を良好に保つようにすることです。
日中強い冷房の中で過ごした後は、夜にゆっくり入浴して、体の芯を温め、汗をのたっぷりかいて、その汗をよくふきとることです。
夏は暑いからといって、浴槽に入らずシャワーだけですませがちの人が多いようですが、シャワーでは体を芯から温めることができません。
シャワーだけの入浴は、余分な皮下脂肪をため、肥満の原因にもなります。
湯船に入るほうが圧倒的に消費エネルギーが多くなり、脂肪代謝を高めるので、夏に太りやすい人も、自分の入浴法を見直してみてください。
目次
腰痛の原因は食生活も関係します
スナック菓子をボリボリ食べ、清涼飲料をガブガブ飲み、アイスクリームや揚げ物、ハンバーガーをよく食べ、インスタントのめん類も大好物といった食事のとり方をしていると、微量栄養素が不足しやすくなり、「いつも体がだるい」といった状態に陥ります。
そしてちょっとした動作、あるいは無理な姿勢を続けたりしたときに、腰痛を起こします。
体の柔軟性がなくなり、腰痛を招きやすい体質になります。
また、このような酸性食品過多の食事を続けていると、体の柔軟性がなくなり、腰痛を招きやすい体質になります。
さらに、化学食品添加物にはリン物質が多く使われています。
そのため、これらの食品を多くとっていると、カルシウムの骨への吸着が悪くなり、折れやすいスカスカの骨になっていきます。
そこで、食事面ではビタミンB1やB2、C、D、P、カルシウム、マグネシウムなどを多くとり、新陳代謝を円滑にするクエン酸などの有機酸を充分にとることです。
そのためには、牛乳、ナチュラルチーズ、プレーンヨーグルト、豆類、種実類、貝類、きのこ類、野菜類、海藻類、柑橘類、梅干し、天然醸造酢などをバランスよくとりましょう。
腰痛を予防する常備食
みなさんは、大豆を酢に漬けた「酢大豆」をご存知ですか。
腰痛や肩こりの予防にもよく効き、血管の老化予防にもなる、便利な常備食です。
酢大豆材料(一回につくる適量)
大豆一カップ (新しいもの) 米酢1.5カップ
だし三分の二カップ 清酒大さじ一、みりん大さじ2
こんぶ 5センチ一枚
作り方
①
大豆はとぎ洗いして平ざるに広げて、数時間陰干しにして水分をとってから、フライバンでこがさないように強火の遠火で、ていねいに妙る。
耐熱皿に入れ、オーブントースターで火を通してもよい。
②
小鍋に調味料全部とだしを合わせて火にかけ、煮立つ寸前に火を止め、よく冷ます。
③
こんぶはぬれぶきんで汚れをふきとり、たてに関切り込みを入れる。
密封ビンに①と③を入れ、②を注ぎ、密封して、火のそばをさけて保存。
二日後から食べられる。
二週間後からは冷蔵庫で保存。
赤とうがらし一本に漬けてもよ い。
1回量として10~30粒ぐらいをよくかんで食べてください。
ポイント
にきびや吹出物のできやすい人、弛緩性便秘の人にもおすすめです。
また、高血圧や心臓病、糖尿病などの生活習慣病、更年期障害の予防にもよいです。
また、酢大豆に良質のオリーブ油を数滴加えると、便秘解消にいっそう効果的です。