あなたはいかがですか。5~6階の階段を登ったくらいで脚がじーんとするようでは、体力が衰えている証拠です。

階段を登ることは、足、腰を鍛える運動に適しています。

降りるときはひざを痛めやすいので、太っている人は、登りは階段、降りるときはエレベーターと使い分けてもよいでしょう。

しかし、足がだるいと、ついエスカレーター、エレベーターということになりがちです。

そこで、脚が常にだるく、重いという人は、食生活から改善していきましょう。

 

秘訣はビタミンB1をたっぷりとって足腰を強くする

次の質問に「イエス」が三つ以上あれば、ビタミンBが不足気味の症状で疲れやすく、足がだるくなります。

① 甘いものをよく食べる

② 主食は白米である

③ 豆類はあまり食べない

④ すっぱいものをあまり食べない

⑤ 野菜をあまり食べない

⑥ きのこや海藻類をあまり食べない

⑦ インスタントラーメン、スナック菓子をよく食べる

⑧ そばよりうどんをよく食べる

 

明治、大正時代は「脚気(かっけ)」が国民病といわれていましたが、現代でも、脚気症状の人は決して少なくありません。

足のだるさや体のだるさ、こりなども、脚気症状の一つといえます。

このような症状を取り除くには、まず8つの質問を全部「ノー」にする食事を心がけることです。

そして積極的にビタミンB1をとるようにしてください。

 

B1の1日の所要量は、成人で約1.4ミリグラムですが、吸収しにくい体質や、B1を壊す酵素が腸内に存在する体質の人は、所要量ぎりぎりの摂取量では、不足になります。

この2倍くらいとるようにしないと、足のだるさを防ぐことはできません。

そのためには、主食を白米ではなく玄米や押し麦などの雑穀を入れたご飯、豆ご飯、胚芽パン、ライ麦パン、そばなどB1の豊富なものにすることです。

とくにB1の吸収の悪い体質の人は、ときどき白米に押し麦を五割入れた麦ご飯を主食にして、よくかんで食べるようにするとよいでしょう。

また、 豆類にはB1が多いので、いろいろな豆料理を多くとってください。

 

ただし、砂糖を使った甘い豆は腸内で異常発酵しやすく、足のだるさをとる効果はありません。

たとえば、あずきを甘くしたければ、やわらかく茹でたものに、はちみつや黒砂糖をかけるとよいでしょう。

この茄であずきを茶碗一杯くらい、週に3~4回、よくかんでとるようにすると、足が軽くなります。

句の時期は、グリンピース、そら豆、技豆など大いに召しあがってください。

この他、B1の多く含まれる食品は、小麦胚芽、えのきだけ、ひらたけ、のり、こんぶ、スキムミルク、ごま、ひまわりの種、赤貝、さくらえびの素干し、しらすなどです。