ウイルス性の菌が免疫力を上げるには、免疫の作用の一つである、白血球抗原抗体反応が関係します。

ウイルスなど小さな異物が体に侵入すると、異物を抗原と認識し、抗原と闘う抗体に指令が出されます。

この作った抗体で抗原と闘う身体の防衛システムが抗原抗体反応です。

白血球が減少すると免疫力があがりません。

特に偏った食事を日々送っていては、当然摂取しなければいけないものなど、疎かになるものです。

今回は、そういった方に次のような免疫力を上げるお手伝いをする食べ物をご紹介します。

摂れていない食べ物があれば、摂取を考えましょう!

 

免疫力を担う白血球の働きを助けるだけでない。

アレルギー反応を引き起こす物質を生成する酵素の働きも防止。

免疫強化作用は高い!

 

生姜(しょうが):ジンゲロール

 

●効果・効能●

免疫力強化作用、抗アレルギー作用

●特徴●

生姜を食べた3時間後に白血球が増加したという臨床結果があるとか。

生で摂取するほうが効果が高い。

殺菌作用もあり風邪のひき始めに生姜の絞り汁を入れた野菜スープを飲むとこじらせない。

 

海藻:フコイダン

●効果・効能●

白血球を活性化させる。がん予防。

●特徴●

フコースという多糖体の一種で、モズクや昆布などに見られるヌルヌルした成分。

免疫力向上のほか、コレステロールや中性脂肪の低下、肝機能の向上、抗酸化作用などがん予防にも効果が高い。

 

キャベツ:イソチオシアネート

●効果・効能●

がんのアポトーシス(自殺死)を誘導する。

●特徴●

生のキャベツの香気成分で、含硫化合物の一種。

大腸がん細胞や前立腺がん細胞などの増殖を抑制する。

水溶性のため、生食のほかスープに煮出したものを摂取するのも効果的だ。

 

ニンジン:βーカロチン

●効果・効能●

感染防御、免疫増強作用。

●特徴●

体内でビタミンAに変換され粘膜を強化し細菌やウイルスの侵入・感染を防ぐ。

必要分以外はβーカロチンのままがんと闘うマクロファージ(貧食細胞)、ナチュラルキラー細胞などを活性化させる。

マクロファージは、体内に侵入した細菌などの異物を食べる能力に優れており、食べた細菌を消化・殺菌することで、細菌感染を防いでいます。

ナチュラル・キラー細胞は、文字どおり生まれつきの殺し屋で全身をパトロールしながら、がん細胞やウイルス感染細胞などを見つけ次第攻撃するリンパ球です。

 

バナナ:オイゲノール

●効果・効能●

免疫細胞の数を増加、活性化させる。

●特徴●

バナナの放つ香気成分がオイゲノール。青い部分があるものよりも、数日たって皮の表面に黒い斑点(スイートスポット)が現れ、香りが強くなったもののほうが含有料が多く効果的に摂取できる。

 

玉ねぎ:システインスルホキシド

●効果・効能●

免疫細胞を活性酵素から守る。

●特徴●

切った時に涙が出る刺激成分が、含硫化合物の一つであるシステインスルホキシド類。

体内の免疫細胞を活性酵素から守る働きをする。

生食のほかスープとして煮出したものを摂取するのも効果的だ。

 

柑橘類:ヘスペリジン

●効果・効能●

抗アレルギー作用、抗ウイルス作用。

●特徴●

柑橘類の皮や筋などに多く含まれ、抗アレルギー作用、抗ウイルス作用とともにビタミンCの働きを助ける作用も。

柚子の皮を薬味にする、皮ごと調理するマーマレードなどが効果的な摂取法。

 

ピーマン:ルテオリン

●効果・効能●

抗アレルギー作用、抗炎症作用。

●特徴●

フラボノイドの一種。アレルギーの炎症反応を引き起こすロイコトリエンを生成する酵素をルテオリンが阻害し、花粉症、ぜんそく、アトピー性皮膚炎などの症状を抑制する。

 

キノコ類:βーグルカン

●効果・効能●

白血球を活性化させる。がん予防。

●特徴●

高分子多糖体の一種で、免疫機能を担う白血球に働きかけがん細胞などを攻撃する力を強化する。