素直に「教えてください」の一言が言えますか?

会議などで誰かが意見を言うと、本当はなんのことかわからないのに「ああ、それね」と、まるで知っているかのように反応して、話を聞きながらだんだん意味をつかんでいく人がいます。

要領がいいといえば、そうなのかもしれませんが、これは、一を聞いて十を知る(ほんの少しの情報で本質をつかめる)ということではないように思います。

おそらく当てずっぽうでしゃべっていて、たまたま途中からわかってきただけのはずです。

 

いわゆる知ったかぶりの人です。

周りの人は、案外それを見抜いているものです。

そういう人は、生き方すべてが暖味なままになります。

知らないことは、ちっとも ずかしいことではありません。

誰だって最初は知らないのです。

そして「教えていただけますか?」と尋ねれば、それですみます。

 

人は、相手が知らなかったことを教えてあげられることに喜びを感じるものです。

知らないことにぶつかったとき、素直に教えてくださいと言える人はむしろ好感を持たれるのです。

 

人の注目を集めるのは、こんな女性

知ったかぶりをする人と共通する部分がありますが、どんな場面においても「わたし、わたし」を連発して前に出ようとする人がいます。

何かあると「わたしがやります」と積極的なのです。

そういう人は、出会ってすぐの頃は好感を持たれますが、ずっとそんなふうだと、いずれわずらわしく思われるようになります。

それこそ髪を振り乱すようにして「わたし、できます」「わたしがやります」としゃしゃり出てくる人に、周囲の人は「またか」とあきれかえってしまいます。

こういう人は、みんなの役に立ちたいわけではなく、自分を中心にしないと気がすまないだけです。

自分にできることならまだしも、できないことにまで口を出して「わたし、わたし」を連発するのはやめましょう。

そういう姿は格好悪いし、今の時代にはそぐわないと思います。

 

くり返しますが、一歩も二歩も後ろに下がるくらいでちょうどいいような気がします。

そういう人が何かのときに、たった一言、素直で気のきいた一言が言えたとき、周りは、その魅力にはっとするのです。

自己表現は本当に難しいものです。

押しすぎても引きすぎてもダメです。

ほどよい態度で、ほどよい距離を保つことで、あなたの魅力を印象づけられると思います。

押しすぎる人は主役にはなれません。

引きすぎる人も主役にはなれません。

自分の魅力を印象づけられる人は、それをわきまえているのです。

たとえば、「今のお話のこの部分、わたしは初めて聞いたのですが、これはこういうことだと考えてもいいのでしょうかっ」と尋ねることで、主役になることもできのです。

 

難しいことを言う必要などないのです。

素直で優しさにあふれた言葉。

人に好かれるには、それに尽きると思います。

人への思いやりの気持ちをいつも忘れないでください。

知らないことは知らないと素直に認めて、人に尋ねる気持ちを持っていてください。

みんなの前に出ようとせず思ったことをすぐに口に出さず、少しひかえめに落ち着きを保ってください。

そしていつも気持ちをゆったりさせて、よく考えた一言を発してください。

あなたの発する素直な言葉に、そこにいる人たちは、好意的な視線を向けるはずです。