どんなことにも「楽しみ」を見つけられる女性
朝、目覚めたらとてもいい天気です。
特別な日でもないのに、何かウキウキした気持ちで一日が始まります。
今日は何か素敵なことがありそうだ、と感じるでしょう。
するともう目の前のすべてが自分のために動き出すようで、テンションも上がっていくでしょう。
家でやることをすませ、さて外出です。
まるで宙に浮いているような気分です。
すれ違う人に、まったく知らない人にも「おはよう」と挨拶したいぐらいです。
そのときでした。
前から歩いてくる人とぶつかってしまったのです。
あっ、と思ったときには手遅れでした。
相手の人が「何よ」という顔でにらみつけてきます。
「申し訳ない」という表情で、その場を急いで立ち去りました。
なぜあんなににらまれたのか、と時間が経つにつれて気分が悪くなってきました。
でも、そのとき、考え方を変えたのです。
今朝からウキウキして、ちょっと調子づいていて、このままこの調子でいっていたら、もっといやな目にあったかもしれない。
ひょっとしたら、事故にだってあっていたかもしれない。
あそこであの人とぶつかったことが、そんな浮わついた気持ちを鎮めてくれたに違いない。
きっと、「そんなに調子にのってはダメですよ」と諭してくれたのに違いない。
そんなふうに思うと、ぶつかった人に感謝したいぐらいです。
そんなことが何度もありました。
そしてこれからも、きっと何度もあるでしょう。
人の気持ちはうまくできているようです。
落ち込んだ気分も、ちょっとした考え方で、まったく逆のプラスの気持ちに変わるのです。
似たような経験はありませんか?
たとえば、友人関係や恋人関係でも、相手が待ち合わせに遅れてきたことをいちいち怒っていたら、楽しい時間は過ごせません。
そこで「待たされた」というマイナスの気持ちを、「その日のプランを考える時間だ」と切り替えられるかどうか。
何か自分にとっていやなこと、気分の悪いことも、考え方ひとつですばらしいことに変えてしまえるのです。
どんな状況の中にも「プラス」を発見できる人
洗濯がそんなに嫌いではありません。
ベランダに干したTシャツや下着やタオルが、風に揺られる風景を見ながら音楽を聴いていると、とても幸せな気持ちになります
仕事が忙しかったりすると、洗濯するのが面倒になってしまうことがあります。
そんなときは、いつもは着ない服を1、2枚一緒に洗うと、ちょっと得した気分に変わっていくのです。
ずっと着ていなかったシャッとか、似合わないと思ってそのままにしてあった洋服なんかを一緒に洗濯するのです。
本当に不思議です。
面倒だったはずなのに、なんだかやる気になっているのです。
些細なことですが、何かが変わるように思えてワクワクしてくるのです。
着るものが一枚新しく増える、と思うとうれしくなってきます。
マイナスをプラスに切り替えられる感性はとても大切です。
会社の人たちとカラオケに行くのは実は嫌いだけど、つきあいで参加していた。
そんな気の重いことも、考え方ひとつで別の楽しみに変わるはずです。
カラオケのスクリーンに歌詞が映し出されます。
その詞をじっと見ているだけでも言葉の楽しさに出会えるかもしれません。
歌っている歌詞をじっと見て、「こういう詞もあるんだ」などと考えたりします。
誰かにメールを送ったり手紙を書いたりするときのために、言葉のセンスを磨く必要はあるでしょう。
苦手なカラオケの場も文章を研究する場に変えてしまえばいいのです。
そこで提案です。
あなたが日々の中で感じている、マイナスのことをすべて書き出してみましょう。
やりたくないことや会いたくない人のことなど、とにかく全部です。
今まではできるだけ避けようとしていたマイナス的なことに、あえて意識して、飛び込むようにぶつかっていきましょう。
そして考え方を変えてみるのです。
いやだいやだ、と思っていたことに何かしらプラスの面を見つけてみましょう。
あるいは、ちょっとやり方を変えて、自分がどう感じるか、試してみましょう。
たとえば、苦手な人に、今までより明るく大きな声で挨拶してみるとか。
それによって、あなたが放つ光が変わってきます。
その光こそ、人を惹きつける力になると思うのです。