気分 転換 の外出が疲れを呼び込むこともある

気分転換を図るためにも、外に出るなど環境を変えると、リラックスでき、疲労回復につながるのですが、一つ注意したいことがあります。

家の付近を散歩(ジョギング)してみる。

休日はハイキングに出かける。

夏休みは南の島に出かけ、マリンスポーツを楽しむ。

一見すると、どれも気分転換に最適のように思えますが、実はこうした行動がかえって仇となり、疲れを呼び込むことがあるのです。

たとえば、暑い日差しの下で座っていただけなのに疲れてしまった、という経験はありませんか。

これは日光に含まれる紫外線の影響によるもの。

そう、最近の研究によると、紫外線が疲れと関係していることがわかってきていて、それは目が仲介役を果たしているのです。

 

その紫外線にはいくつかの種類があって、疲れに関係するのは、UVAとUVBと呼ばれるもの。

UVAはUVBに比べるとそれほど有害ではありませんが、長時間浴びると健康に悪影響を与えるといわれています。

UVBの大半は大気圏(オゾン層)で吸収されますが、一部は地表へ到達。

皮膚や目に有害で、日焼けを起こしたり、皮膚がんの原因になります。

では、この二つの紫外線がどうやって疲れを誘発させるのかというと、まず日から体内に入り込んだUVAは視神経(網膜)を介するのに対し、UVBは三又神経を介して視床下部に信号を送り、脳下垂体を刺激します。

すると、脳下垂体は種々のホルモンを分泌し、そのホルモンの作用によって免疫系や消化器官の機能が低下。

その結果、疲れが生じるようになるのです。

それだけではありません。

身体の表面を覆っている皮膚は紫外線に曝(さら)されやすい部位なので、紫外線から肌を守ろうとメラニン色素が肌にバリアを張ろうとします。

そのメラニン色素が沈着してしまったのが「シミ」なのです。

したがって、日差しの強い日に外出するときは、UV商品や帽子やサングラスなどを着用して、できるだけ肌を紫外線からガードするとよいでしょう。

たった、これだけの工夫をこらすだけでも、疲れの度合いはずいぶんと違ってくるはずです。