泌尿器系に出る更年期症状
更年期には、泌尿器系にも悪影響が及ぶ場合があります。
加齢とともに、勝脱粘膜や勝脱括約筋、骨盤底筋肉などに萎縮が見られるようになりますが、これを原因として、泌尿器系にも様々な症状が出るわけです。
また、血管の収縮や拡張の制御に乱れも、泌尿器系の症状を誘発する可能性があります。
血管の収縮や拡張の制御に乱れは、冷え性を誘発することがありますが、これが影響を及ぼすこともあるわけです。
更年期になりやすい泌尿器に出る症状【頻尿】
更年期になると、とかくトイレが近くなるものです。
これといって水分を多くとった記憶がないのに、頻繁に尿意を感じるようになります。
この原因は、勝脱粘膜や勝脱括約筋、骨盤底筋肉などに萎縮の影響が考えられます。
また、冷え性の症状が出ている場合、冷えが勝脱の筋肉を収縮させるため、トイレが近くなる場合もあります。
さらには、排尿の回数が増える要因として、精神的ストレスも考えられます。
エストロゲンの減少は、感情のコントロールを乱してしまうことから、更年期には精神的にもさまざまな症状が現れますが、これがストレスを引き起こすことから、頻尿を誘発することもあるわけです。
なお、頻尿の症状は、夜にも起こります。
寝ていてもすぐにトイレに行きたくなって起きるといった症状は、不眠症への影響も懸念されます。
更年期になりやすい泌尿器に出る症状【尿失禁】
尿失禁もまた、更年期に現れる症状のひとつといえます。
勝脱括約筋、骨盤底筋肉などに萎縮(いしゅく)が見られるようになるとともに、周辺の筋肉にも衰えが見え始めることから、ちょっとしたことでも尿が漏れてしまう場合が多くなるわけです。
このため、急に立ち上がったり、くしゃみをしたりするだけで、尿が漏れる場合があります。
女性の多くが経験する尿失禁ですが、かなり困った問題でもあります。
しかし現在では尿失禁に対する治療法もあります。
また、症状を軽減するためのお薬も存在することから、ひとりで悩まず、前向きな対応を取られると良いかと思います。