「好き」という気持ちをさわやかに伝える法
好きは「隙」に通じるように思います。
「隙」には、「気のゆるみ」とか「油断」といった意味があります。
タイミングのような意味もあれば、何かと何かの間の「隙」の意味もあります。
あなたの気持ちのほんのわずかな空白にさっと入り込んでしまうのが、「好き」という感情なのです。
ちょっとこじつけのようですが、しかし、音(おん)が同じものにはきっと何か深いつながりがあると思っています。
ある人を好きになり、でも、相手はなかなかあなたのことを気に入ってくれなかったとしても、決して心配することはありません。
なぜなら、いつか必ずその人の心に「隙」ができて、そこにあなたが入り込む余地は残されているからです。
もちろん、あきらめてほかの人へ気持ちを向けるか、それともずっとその人の「隙」を待ちつづけるか、それを決めるのはあなたです。
さて、好きになった人への上手な気持ちの伝え方についてお話しする前に、まず確認しておきたいことがあります。
それは、好きになったあなたのほうが「強い」ということです。
優位に立てるのはあなたなのです。
まずこのことを忘れないでください。
あなたには、自分のほうから仕掛けられる、という強みがあるのです。
いわば、あなたは特権を手にしたのです。
この世に何十億人という人間がいる中でその人に「好き」という気持ちを仕掛けられる特権を。
こんなにすごい特権を持ったのですから、ためらうことはありません。
上手に気持ちを伝えられるか、もっといい方法はないものかと、悩む必要はないと思うのです。
大事なのは勝ち負けではなく、自分自身のプライドであり、自分自身を讃える気持ちなのです。
好きな気持ちを上手に伝える最高の方法は、ストレートに「好き」と言うことです。
それ以外の方法は、小手先のテクニックにすぎません。
なかなか勇気を出せないあなたへ
それでもやはり難しい、という人もいると思います。
そこで、「好き」とストレートに言う以外に、こんな方法を考えてみました。
友だちを「神の声」にする方法です。
それには相手と多少なりとも面識のある友だちに頼む必要があります。
機転がきく、賢い友だちが最適です。
そして、その友だちに、あなたの好きな人に接近してもらい、何気なくあなたの気持ちを伝えてもらうのです。
さりげなく、ぼそっとつぶやく程度に耳に入れてもらうのです。
相手の人が「えっ?」と驚く程度の反応があれば充分です。
大げさにやってしまうとこの計画は失敗します。
この方法は突破口を開くだけのものです。
しかし相手の人にあなたを意識させるパワーを秘めているはずです。
そしてしばらく経ったら、あなた自身の出番です。
よく彼の様子を見て行動してください。
ある程度の感触をつかんだら、今度はあなたがストレートに「好きです」と言う番です。
「好き」と言われてうれしくない男はいません。
真っ向勝負でいきましょう。