更年期、その後、すてきなシニアライフを送れるかどうかは、このときの体のケアで決まります。
更年期は、一気に内臓脂肪を溜めやすい時期であり、それにともない血管隆障害などの生活習慣病にかかりやすくなる時期でもあります。
閉経を迎える前後10年ほど、多くの女性が、更年期障害で悩みます。
突然、体が熱くなるホットフラッシュや発汗、動機、頭痛、不眠、情緒不安定などの不快な症状が引き起こされます。
すべては、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌の低下が原因です。
さらに、女性ホルモンには、骨からカルシウムが溶けだすのを防ぐ働きもあるため、分泌量が減少すると骨粗しょう症になる危険も増します。
閉経後、体質が大きく変化するのです。
更年期をじょうずに渡り切るには、30代後半から40代の「プレ更年期」の生活習慣が、大きなカギになります。
肥満、生活習慣病を寄せつけないために、筋力をつけて、基礎代謝力が高まった体にすることが肝心です。
体質の変化を防ぐのです。
それでも、人によって程度の差はあれ、更年期障害は起きます。
更年期障害には、DHEAが良いのです。
DHEAは、女性ホルモン、男性ホルモンのもとになるホルモンであり、「若返りホルモン」と言われています。
これだけで不快な症状が解消する人が、少なくありません。
症状が治まらない人には、納豆や大豆製品に多く含まれるイソフラボンも使います。
吸収効率のいいアグリコン型と呼ばれる、イソフラボンです。
医薬品レベルに近いほどの効果が見られ、アメリカハーバード大学の栄養学の専門家による臨床研究も行なわれています。
今、注目のイソフラボンなのです。
イソフラボンには、女性ホルモンのエストロゲンと同じ作用がありますが、エストロゲンよりも弱い作用です。
この弱さがいいのです。
ホルモンは、レセプターと呼ばれる細胞の鍵穴にはまるカギのようなものです。
ところが、カギがガッチリとはまってしまうと、逆に鍵穴が壊れてしまい、体に悪い影響を与えます。
イソフラボンは、鍵穴にふんわりはまって適度にコントロールーしてくれる、やさしいカギなのです。
更年期障害をやわらげ、ずっと若い体を保つために、今から基礎代謝力と「ホルモンカ」をつけるようにしましょう。
ホルモン力はイソフラボンの力を借ります。
納豆や豆腐、みそなどの大豆製品をとるようにしてください。