毎月辛い、生理不順や生理痛を薬ではなく食べ物で治す方法
特別の問題はないのに生理が不順、という人は体質改善をしていけば、自然に治すことができます。
月経の周期は二十八日型がふつうですが、女性の体は大変デリケートなので、生活環境の変化や心配事、その他いろいろな作用で、多少ずれることはよくあります。
週間前後のずれや、月経日数、出血量の多少の変動をいちいち心配することはありません。
とくに初潮期や閉経期、授乳期の月経は不順になりがちです。
こんな場合は例外としても、今まで正常だった人が3ヵ月以上の長周期になったり、逆に15日以内と周期が短くなったり、出血量が急に増える、あるいは、生理時の腹痛がひどく鎮静剤を常用してしまうといった場合は、食事のとり方を見直してみてください。
不順と一口にいっても、過少月経と過多月経では、食事のとり方は違います。
過少月経とは1周期の経血量が20ml以下をいいますが、実際に経血量を計測して診断することはなく、ご本人の印象で判断されます。 尚、持続期間が2日以内の場合を過短月経といいますが、過短月経は経血量も少ないため、今回は過少月経として扱います。
過多月経とは、月経血量が異常に多い状態で、一般的に140g以上で、血の塊が多く混ざるような場合をいいます。 … そのため、実際は日常生活に支障をきたすほど月経量が多い場合や、月経のために病的な貧血がある場合には、過多月経として治療がおこなわれるケースが多いです。
目次
過少月経の場合自己流ダイエットで無月経になることも
生理が急に止まったり、月経日数が1日から2日というような過少月経の状態に20代、30代の女性がなった場合は、タンパク質や鉄分の不足が原因していることが多いです。
人間の体には防衛力があるので、血液をつくる栄養が不足してくると、血液をできるだけ失わないように働き、無月経になったりします。
男性に比べて、女性は毎月の生理で血液が失われるため、鉄をより多く必要とし、1日13ミリグラムぐらいとることが望ましいです。
また血液の主成分はタンパク質ですから、タンパク質は最低量でも1日60グラムは必要です。
これらの栄養素が無理なダイエットによって不足してくると、過少月経を招きます。
そこで、もう一度自分の食生活を見直し、タンパク質や鉄のとり方をチェックしてみてください。
さて、食生活を整えて6ヶ月月以上たってもまだ、生理がない場合は、小麦胚芽油のサプリメントをとってビタミンEを補うと効果があります。
Eは女性ホルモンの動きを整え、月経を正常にする効果があります。
ただし、タンパク質や鉄のとり方が少なくて、胚芽油を飲用した場合は、月経があっても貧血になるので注意してください。
小麦胚芽の粉末や顆粒(かりゅう)のものは、Eの他、ビタミンB群も多く、食物繊維も豊富です。
ビタミンEは、別名抗不妊ビタミンともいわれ、不妊症や流産しやすい体質の改善にも効果のあるものです。
体に異常がなくて妊娠しない場合は、食生活を整え小麦胚芽油のカプセル状になったものから、a-トコフェロールとして1日100~200ミリグラムを常飲してみるのもよいでしょう。
根本から体質改善していくには、3年はかかります。
2~3ヵ月食事を改善したからといって、すぐ体質が改善されるわけではありません。
過少月経の場合、あるいは不妊の場合も、毎日バランスのとれた食事と適度な運動、ストレスを排除した生活を心がけていくことが大事です。
日本製粉 小麦はいが油 ハイガッツEX(300粒)【ニップン(NIPPN)】
ビタミンEの栄養機能食品です。小麦はいが油に、胚芽のエッセンスであるビタミンE、トコトリエノールをプラスしました。毎日の健康維持にお役立てください。栄養機能食品。
過多月経の場合タンパク質のとりすぎで起こることも
過多月経の原因としては、子宮の位置異常、子宮収縮不全、ホルモン分泌の異常、便秘、骨盤内のうっ血などがあります。
また、子宮筋腫にかかっていることが非常に多いので、一度婦人科の検査を受けることをおすすめします。
また、原因が病気ではなく、食生活の偏りにあることも少なくありません。
43歳の女性が、月経量が非常に多いことで、食生活を調べてみると、年齢の割に、非常に高タンパク質の食事をしていることがわかりました。
タンパク質の1日量が、100グラムを優に超えているのです。
このような高タンパク質食を続けていると、過多月経だけではなく、脂質異常症や痛風を招きやすくなります。
病気が原因ではない過多月経の場合、タンパク質食品を過剰にとりすぎていないか、1日の食事内容を書きだしてみるとよいでしょう。
また、便秘が原因になっている場合は、野菜や海藻、きのこ、鮮度のよいオリーブ油、プレーンヨーグルト、はちみつ、果物、乾燥果物などをとって便秘を解消することです。
鎮痛剤に手を出す前に生理痛をひどくしている7つの悪習
生理期間中には、さまざまな不快症状が現われるのは普通ですが、生活をするのに支障をきたすほどであったり、毎月鎮痛剤を飲み、寝込んでしまうようなら健康上問題です。
生まれつき卵巣の働きがよくないためとか、子宮筋腫、子宮内膜症などから、生理痛が強く起こることもあります。
このように原因のあるときは治療が必要ですが、病的な原因のない場合は、前記の過少·過多月経と同じように、食事の改善をしていくことで種々の月経障害をとり除くことができます。
次に月経障害を起こしやすい条件を挙げますので、チェックしてください。
チェック① 便秘症である
チェック② 食事量が多く、間食も多くしている
チェック③ 冷たいものが好きで、ビール、清涼飲料を多くとる
チェック④ 肉食が多い
チェック⑤ インスタント食品を多くとる
チェック⑥ 夏、冬を問わず素足でいることが多い
チェック⑦ 冷え症である
まず、便秘していると腰や下腹部の痛みの原因になりやすいので、ぜひ治してください。
次に、生理期間やあるいは、その1週間前ぐらいから食事量をひかえめにし、腹八分目を心がけ、のべつまくなしに間食をするという食習慣をやめましょう。
また冷たいものや清涼飲料をひかえ、体を冷やさないようにすることです。
下半身を冷やす生活をしていると、やはり生理痛の原因になるので、衣類の工夫が必要です。
とくに夏は冷房による冷えから生理痛がひどくなることが多いのでご注意を。