「コラーゲン+ビタミンC」で「すっぴん美人」になる
シミ、シワ、乾燥肌。
歳をとるほどに気になってくるものでしょう。
肌の大敵は紫外線です。
肌に紫外線を浴びると、細胞内で活性酸素が発生し、メラノサイトという細胞が刺激を受けて、メラニン色素をつくり出します。
メラニン色素は、紫外線の害から肌を守ろうとして肌を黒くする働きを持ちます。
そのメラニン色素が肌の中に残って沈着したものが、シミ。
メラニン色素のおかげで紫外線の害から肌を守れるのですが、肌の一部に色素が残ってしまうとシミになります。
シミは、活性酸素との戦いのアトなのです。
また紫外線は、みずみずしい肌をつくるコラーゲンを破壊し、肌から弾力やハリを奪ってシワの原因になります。
また、紫外線は肌を乾燥させます。
肌はカラカラになり、表面は荒れ傷ついた状態になります。
肌は、「体の外にある臓器」とも言われます。
体の中の状態が、そのまま肌に現れるからです。
体が疲れていれば、肌も疲れてハリを失います。
体の中で老いが進んでいれば、肌にもしみ・シワといった老化の現象が現れます。
逆に、体のコンディションが良ければ、肌も美しくなります。
健康で若々しい肌を手に入れるには、新陳代謝を盛んにします。
皮下奥で生まれた細胞は時間とともに表面に押し上げられ、アカとなって寿命を終えます。
皮膚のライフサイクルは20代で28日、60代になると100日にもなります。
30分のウォーキングを、週に4回ほど行なうことで基礎代謝力を上げて、新陳代謝を活発にします。
そうすると、肌のライフサイクルが短くなり、肌は絶えず若い細胞で埋めつくされます。
もちろん、睡眠と、食事も大切です。
体の細胞は、夜に生まれ変わります。
眠っている間に、皮膚は昼間に受けたダメージから回復し、新しい細胞をつくります。
睡眠は1日最低7時間半前後、夜11時までには床につきたいものです。
さらに、美肌づくりに欠かせない食材は、ビタミンCがとれる果物類や美肌に必要なたんぱく質(リジン = アミノ酸の一種)を含む牛乳、チーズ、大豆、魚介類。
ほかに老化防止になるビタミンAを含むブロッコリー、ホウレンソウ、ウナギ、卵なども積極的にとります。
美肌と言えばコラーゲンですが、鶏の手羽先、鶏皮、牛筋、豚足、魚皮などの食材からとるのが一番です。
それもビタミンCとともにとります。
食物からとったコラーゲンはそのまま利用されず、いったんアミノ酸(たんぱく質の成分)に分解されて吸収されます。
その後、アミノ酸を材料にしてビタミンCやたんぱく質などの働きにより、ふたたびコラーゲンがつくられます。
ただ、体内でつくられるコラーゲンがたんばく質の成分であるアミノ酸を材料にするのだから、コラーゲンを含む食材をとらなくても、いろいろなたんばく質食材を摂っていればコラーゲンは体内でつくられる、とも言われています。
気は持ちようです。
コラーゲンたっぷりの食材をとって「もう、お肌ブルプル」といった気分を得るのも健康、美容には大切です。
さびつきを止めるビタミンEを含む食材や、肌を活性化する「ムチン」というネバネバ成分がある納豆、サトイモ、ヤマイモ、オクラも日常的にとりたいものです。
これらの合わせワザによって、浴びてしまった紫外線の影響をやわらげます。