40歳の女性からは病気も高リスク?

「更年期」という言葉が一般的に使われるようになっています。

40歳を過ぎた女性が、「これまでとは違う」という感覚を覚えた際に、何から何まで「更年期だから」と片づけてしまいがちなことです。

本当は病気になっていることが原因で、その症状があらわれている場合があるにもかかわらず、です。

 

たとえば、月経がくる予定ではない時期に出血する不正出血は、更年期に生じる女性ホルモンのバランスの乱れによって起きますが、子宮ガンやポリープ、腔炎といった病気の可能性もあります。

また、更年期の不調な症状の代表例・・・突然汗をかいたり、動俸や息切れ、冷えやむくみが強いことも、甲状腺ホルモンの機能障害によっても起こりうるものです。

この年代には、バセドウ病や橋本病といった甲状腺ホルモンに関連する病気も多くみられます。

 

更年期に該当する年代の女性は、子どもの受験や巣立ち、親の介護で忙しかったり、責任のある仕事を任されたり、近しい人の病気や死に直面したりと、女性ホルモンのバランスの変化だけでなく、社会的・環境的な要因によっても体内環境が乱れがちです。

加齢による老化が顕著になりだし、病気のリスクも高くなってくる時期です。

健康診断や人間ドックを会社で義務づけられていない主婦の方々にも、意識的に受診するべきです。

 

40代に注目を浴びる「更年期」という言葉にとらわれずに、病気へのケアも怠らないこと、年齢から生じやすい不調と、病気との関連について理解することです。

40歳からの女性が意識すべきは、「自分が更年期かどうか」という時期や、「○○歳だから、もう閉経する」といった年齢による決めつけではなく、実際に自分のカラダのなかで生じている体調の変化への気づきなのです。