目次
良いことを書き悪いことは書いて破り捨てる
心の疲れを癒やすために試したいのは、その日あった良いことを2~3個書き出す 「良いこと日記」。
何もなかったと思う日でも、探せば良いことは必ずある。
少なくとも食中毒にも交通事故にも遭わず、一日が無事に終えられた事実には素直に感謝すべき。
何気ない一日をポジティブに捉え直してみよう。
同時に「悪かったことも紙に書き出して、こちらはビリビリに破いてゴミ箱に捨ててください」。
一種の験担ぎ験担ぎ(げんかつぎ)だが、紙に書いて破り捨てると気持ちがすっきりして、心が明るく前向きにリセットされるだろう。
心身は表裏一体だから、こうして心が軽くなれば、カラダもきっとラクになる。
とことん悩む時間と笑う時間を意図的に作る
忙しくてしばらく疲れが続くとわかっているのなら、その前提に立って対策を立てておくべき。
仕事や人間関係などでトラブルがあり、悩んでいると気疲れして眠れない。
眠る寸前までくよくよ悩むと余計疲れる。
その前に悩む時間を設け、そこでとことん悩んでください。
問題が解決しなくても、もうさんざん悩んだから、あの件は忘れようと棚上げできるはずです。
帰社途中のカフェ、帰りの電車などで集中的に悩み、あとは忘れよう。
悩み疲れたら、リカバリーの時間を設けることもお忘れなく。
笑う時間を作るのだ。
疲れていると笑う余裕もなくなるが、笑うと免疫細胞のNK細胞が増え、作り笑いでも寿命が延びることがわかっている。
まさに「笑う門には福来る」。
帰宅後は好きなお笑い芸人のライブDVDゃ動画投稿サイトでコントを観て、お腹の底から笑おう。
無理なら作り笑い、 苦笑いでも心の疲れは軽くなる。
雑踏(ざっとう)やビルから目をそらし癒し系画像で脳をいたわる
ヒトは情報の大半を視覚から得ているから、何をどのように見るかは脳にも少なからぬ影響を与える。
「元気な人を見ると自然に元気になりますし、疲れている人を見ているとこちらも疲れてきます」。
同僚と飲みに行って愚痴をこぼし合っていると、疲れが疲れを呼ぶ悪いスパイラルに。
飲み会は丁重に断り、癒やされるビジュアルで脳をいたわるのが正解。
難しい話ではない。
スマホの待ち受け画面や手帳に自分がほっこりできる家族やペットなどの画像や写真を忍ばせておいて、辛くなったらこっそり見るだけでもいい。
青い海や花畑といった風景写真を見るだけでも、人は癒やされるもの。
逆に雑踏やビル群の写真に癒やしを感じる人はほとんどいないとか。
帰りの通勤電車では車窓の人ごみや残業真っ最中のオフィスビルから目をそらし、癒やし系画像で疲れを取ってやろう。
疲れ=絶対悪という決めつけをやめてみる
ヒトは何が起こったかではなく、起こったことをどう感じて解釈するかで感情や精神状態が左右される。
週末朝のニュースで「土日は曇り時々雨」という予報を見て「なんだ雨か」と思って落ち込むタイプもいれば、「ずっと雨でなくてよかった」とポジティブに捉えるタイプもいるのだ。
物事をどう捉えるかを認知と呼ぶが、認知を少し変えるだけで疲れが軽くなるケースもある。
まずは疲れ=悪、元気=善という黒か白かの二分割思考を見直す。
世間の大半は真っ黒でも真っ白でもないグレー。
疲れを感じたら、「私も疲れるほど頑張っているんだな」と思うとちょっぴり気が楽になる。
次に気をつけたいのが否定的予測。
仕事が偶然集中して疲れただけなのに「来週はもっと忙しい。このままだと過労死だ」と少ない情報で悲観的に決めつけると疲労感は倍増する。
疲れをきっかけに働き方や考え方の歪みを見直してみてはどうだろう。
青葉の香りでストレスに対抗する
「緑の香り」を嘆ぐと、疲れた心身が癒やされる。
そんな経験をしたことは誰しもあるだろう。
これは、樹木が作り出すフィトンチッドという成分の作用が自律神経を安定させるためといわれている。
疲労科学のフィールドでは「緑の香り」のもう一歩進んだ研究がなされているという。
「日本では宇治のお茶から抽出したヘキセノールという成分、同時にドイツでは”黒い森”の葉を集めて抽出したへキセナールという成分が見つかりました。
どちらも殺菌作用が強く、細菌やウイルスに強い作用を発揮します。
疲労に関しては自律神経系の活性度を増し、ストレスの軽減作用があることも分かっています。
動物実験では、ヘキセナールを嘆がせたラットとそうでないラットとでは、前の方が圧倒的にストレスが軽減した。
ヒトでの実験でも、緑の香りを嘆ぐと単純作業での脳疲労が起こりにくいという結果が出たという。
この香り、現在では商品化もされている。
仕事中、デスクに置いて香りを嘆げば、疲れ知らずで仕事の能率が上がるかも。
|