PMDDとは、PMSよりもさらに重篤な症状の現れやすい病気のこと

PMSが起こる女性は、月経がある女性のうち約80%と言われていますが、さらにそのうちの5%ほどが、PMDD(月経前不機嫌性障害)と言われています。

症状は基本的にPMSと同じで、人によって様々な症状があらわれる

特にイライラ・憂鬱感などの精神的症状が強い

時には周囲の人との関係が崩壊してしまうようなトラブルに発展したり、暴力や薬物に手を出してしまったりする。

さらに重篤な場合は自殺を考えたりしてしまうといった深刻な症状があらわれる。

 

PMS≪月経前症候群≫とPMDD≪月経前不快気分障害≫

PMS≪月経前症候群≫

カラダの症状

乳房のハリや痛み

顔や手足のむくみ

眠気・不眠

便秘・下痢

頭痛・吐き気・にきび・食欲増進など

心の症状

イライラする 集中力がなくなる

憂うつになる 興奮する

不安が高まる 無気力になる

1人でいたくなる 仕事の能率が低下するなど

 

PMDD≪月経前不快気分障害≫

とくに精神症状が強い場合をPMDD(月経前不快気分障害)と言います。

PMDDも、PMS同様に月経周期に合わせて、症状が悪化します。

PMSの症状のなかでも特に精神的不調が重く、日常生活や社会生活に支障をきたすほどの状態になります。

PMDDの場合、症状があらわれる生理前の時期以外では問題なく生活できる方でも、生理前になると攻撃的、暴力的になる、あるいは重度の抑うつ感からや自殺願望や自傷行為を引き起こしてしまうことがあります。

月経のある女性の約50~70%がPMS症状に悩み、そして約5%の方がPMDD症状で悩んでいるといわれています。

PMDDは精神症状が非常に強く出現するため、家庭不和や離婚に発展するケースもあり、同じ女性同士でも理解されにくいほど重篤な場合があります。