「最近疲れやすい」と思ったら、すぐ試したいこと

40代が太りやすく、老けやすいのは、「疲れやすいこと」も大きな原因です。

疲れやすい体「クタクタ体」は、肥満と老いをまとめて呼び込むのです。

ここ数年、働く40代女性のほぼ8割が慢性的な疲れを訴えています。

20代、30代よりも高い数値を示しています。

 

疲労感を健康状態の目安にしている割合でも、年代別でダントツ、というデータもあります。

40代女性は、本当に疲れているようです。

あなたは、いかがでしょうか

疲労は筋肉量、心肺機能と密接な関係にあります。

もともと、女性は妊娠·出産に備えて体脂肪を蓄える必要があります。

女性が男性より体脂肪が多く、筋肉量が少ないのは、そのためです。

これが、女性を、男性よりもクタクタ体になりやすくしています。

 

筋肉量が少ないと基礎代謝力が落ちて、体は熱がつくりにくくなります。

熱がつくりにくくなった体は、血流を悪くします。

疲労は尿酸などの疲労物質が体内に溜まって起こりますが、血流が良くないと疲労物質は体外に排出されません。

この状態に心肺機能の低下が加わると、さらに血流が悪くなります。

疲労の悪循環が、さらに強まります。

こうして「疲れやすい体」がつくられます。

 

そして、筋肉量が少ないと、基礎代謝力も低くなります。

基礎代謝力の低い体は、体脂肪を燃やしにくい体、つまり「太りやすい体」なのです。

また、筋肉量が少なく、熱がつくりにくいと、栄養や酸素が全身に行き渡りません。

新陳代謝が悪くなり、細胞や器官から若さを奪います。

こうした理由で、女性は男性よりずっと、疲れやすくなっています。そして「疲れ

やすい体」は、まさに「肥満と老いを誘う体環境」と言えるのです。

 

「いつもなんとなくだるい」「疲れが抜けない」と感じている人は、二の腕を触ってみてください。

プヨプヨとやわらかい、もしそうだとしたら、老いと肥満を同時に呼び込むクタクタ体になっている可能性が高いと言えます。

「プヨプヨの二の腕」は、クタクタ体の一大特徴なのです。

 

筋肉は加齢とともに質が低下し、量も減りますが、食事でとるエネルギー量が消費エネルギー量をオーバーしていれば、体重は減ることもなく、体も細くなったりしません。

減った筋肉はその分、体脂肪に置き換わります。

腕の筋肉はそれほど減りませんが、二の腕がプヨプヨになります。

重さが同じなら、体脂肪は筋肉よりも2割ほど大きいので、腕は太くなります。

二の腕プヨプヨは、体が疲れやすくなっている証拠です。

肥満と老いを呼び込む兆候でもあるのです。

 

中年になると、「一気に老け込む人」と「ずっと若い人」に、ハッキリ分かれます。

疲れやすい体かどうかで、仕分けられるのです。

ここが、勝負のしどころです。

「疲れ知らずの体」になるにはバランスの良い食事、質の良い睡眠、軽い運動の習慣、そしてシャワーでなくお風呂といった、ごく基本的な生活習慣の改善で十分です。

 

もう一つ。

休憩をじょうずにとることも大切です。

仕事や家事、運動は、時間とともに体力や体の機能を低下させます。

必ずひと区切りをつけて、リラックスしたり横になったりする必要があります。

このとき体力、体の機能は回復します。

それどころか、休憩前より高まっています。

これを「超回復期」と呼びます。

休憩をじょうずにとることで体力もつき、作業能力はグンとアップします。