「けいれん性便秘」の人は特に食物繊維のとりすぎに注意

慢性便秘における、「けいれん性便秘」はストレスや自律神経失調などが原因になるものです。

また、これに対する食事についても、ちょっと注意が必要です。

便秘には食物繊維がいいと言いますが、このけいれん性便秘の症状の場合はかえって食物繊維の摂りすぎは禁物なのです。

ちまたのあれがいいこれがいいという簡単な方法を鵜呑みにせず、改善がなければ一度日頃の食事も見直してみましょう。

 

便秘症のKさんは、きんぴらごほう、野菜のうま煮、煮豆、こんにゃくのでんがくといったように、食物繊維の多い食品を毎食とっているのに便秘で、おなかが張って困ると相談にみえました。

けいれん性便秘の場合は、食物繊維をとりすぎると、腸のけいれんが激しくなり、逆に便秘になってしまいます。

そこで、けいれん性便秘の人は、硬い食物繊維をひかえ、極端に冷たいものや熱いものを避けることが肝要です

 

豆類は一回にとる量を少なめにし、よくかみ、ゆっくり食べましょう。

野菜はやわらかく煮たり、茄でたりして、生野菜は少量にし、大根おろしを常食することも効果があります。

果物も一回にとる量は減らし、すりおろしたり、はちみつで煮たコンポートなどがよいでしょう。

酵素の多いパパイアやいちじくを食後にとると、消化を促してくれます。

 

この他、脂肪の多い肉類やバター、ショートニング、ラードなどは避けてください。

けいれん性便秘は、胃下垂で消化力の弱いタイプや神経質な人に多いので、ビタミンB1やカルシウムなどを多くとって、リラックスを心がけてください。

トイレものんびりした気持ちで入りましょう。